ファミリークローゼットの間取りって迷いますよね。
形は?大きさは?収納量ってどのくらい必要なの?
もう分からないことだらけ。
私もそうでしたが、設計段階の間取り図だけではなかなかイメージしづらくとても不安があると思います。
我が家のファミクロは廊下と兼用になったウォークスルータイプ。
通路幅やハンガーパイプの位置などをこだわって設計しましたが、とても使いやすいファミクロが出来上がりました。
この記事ではファミクロの間取りやいろいろな部分のサイズ感、その使い勝手などを紹介しています。
- ウォークスルータイプのファミクロを検討中の人
- ファミクロのサイズに悩んでいる人
- ファミクロを採用するか悩んでいる人
ウォークスルーファミクロの間取りをご紹介
![ファミクロの間取り](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/45cf9c90656e6757f0bccf309fb81d3a.png)
我が家のファミクロはウォークスルータイプ。
広さはおよそ3帖ですが、ドアや通路スペースがあるためウォークインタイプに比べると収納量は劣ります。
帖数だけで言うと小さめの和室スペースが作れるほどのサイズ感ですね。
実際我が家はこの3帖ほどの使い道をファミクロと和室で悩みましたが、日々の生活スタイルからファミクロを作ることを選びました。
![玄関からのファミクロ](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/8262c8b69e3571c6fd2f1228922da19a.jpg)
![ファミクロ奥の様子](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/e618036d543fb58cdd42eb676d4ebfdd.jpg)
![ファミクロから見た脱衣所とリビング](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/f546defbf3380c8c2885f72b5c7a6716.jpg)
![リビングから見たファミクロ](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/19a9787972e49f852ddfff06f0fb059e.jpg)
玄関を入るとすぐ左にファミクロへ続くドアがあり、ファミクロの奥へ進むと洗面脱衣所やリビング、2階への階段に繋がっています。
この間取りにすることで、帰宅時には上着やカバンをすぐに収納でき、脱衣所で畳んだ洗濯物もすぐにファミクロへ収納することが出来ます。
ファミクロのサイズ感
通路幅
ファミクロの幅はいわゆる2マス分。実測値は169センチです。
両側に服が掛かっており、下には無印のポロプロピレンケースなども設置しています。
![通路幅イメージ](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/23c74167d7c00fbf2e93cc9d1a7acd1c.jpg)
人が立ってみたイメージとして、ユニクロのハイブリッドダウンを通路の真ん中に置いてみました。
幅は人一人が立ってちょうど収まるサイズ感です。
![通路幅](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/4f39bc59ac93995727f0a4ebb340c60e.jpg)
服の袖がどうしても突き出てきますので、実際に服を掛けた時の両側の服までの幅は50~60センチくらいです。
通路を歩くと自分の腕に両側の服の袖がさらっとあたるくらいの幅です。
ウォークスルークローゼットの通路幅は最低でも人一人が通れる60センチ以上は欲しいとされています。
ちなみに普通の廊下はすれ違うことが多いため75~80センチくらいだそうです。
そのため一般的な通路幅よりはやや狭めでしょうか。
数字にするとやや狭い感じはありますが、使ってみると狭さはそこまで気になりません。
歩くと腕に服が当たりますが、痛いわけでもないので煩わしさは全くありません。
ただ大人がすれ違う時には体を横に傾ける必要があるので、通路としては狭めです。
![ドア幅](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/757178a996f6f686d2dce2181a845ac6.jpg)
ちなみにドアの幅は73センチ。普通のドアです。
飛び出した服が無ければこのくらいの通路幅は確保できます。
ハンガーパイプの位置
壁からハンガーパイプの距離は30センチが一般的です。
これは服の幅がほとんど60センチで収まるからです。
そのため設計段階で指定しないとハンガーパイプの位置は30センチで取り付けられると思います。
![パイプから壁の距離](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/4d90419bd36264eb77d9e5ff2aafb342.jpg)
我が家の場合は通路幅を出来るだけ確保したいと考えたため、ハンガーパイプの位置を4センチ短い26センチに指定しました。
その結果、通路幅は8センチ広くなりました。
たかが8センチですが、これがなければ通行の際に服がもっと当たることになり煩わしく思ったと思います。
通路幅は広くなりましたが、その分壁からの距離は狭くなります。
薄手の服であればぎりぎり壁に当たりませんが、厚手の服になるにつれて袖部分が壁に擦れるようになります。
服を掛けた様子を比較してみました。
![パンツから壁の距離](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/2edab58602d97b73ce2624b7d628cda0.jpg)
![薄手アウターとの距離](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/139f1449c2c0f77fb9cd02943e1c5cf9.jpg)
![厚手アウターと壁の距離](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/e9a64e2251d5ba031432d977277bcf4b.jpg)
![シャツから壁の距離](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/1e1abf59276aed73c0cc027908dc21d2.jpg)
壁に服が擦れるのが嫌だと考えるのであれば、ハンガーパイプの距離は30センチ程度にするのがいいでしょう。
ハンガーパイプの長さ
ハンガーパイプの長さは230センチが上下に2本、160センチが1本です。
![パンツの並び](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/87a88957e0e94d7014de44d50adfbe61.jpg)
収納量の目安として、230センチの半分のスペースにはパンツ18本が余裕で掛けられています。
注意点として230センチのパイプを下段に取り付ける場合、両端の壁で支えるだけだと真ん中がたわんでしまいます。
その為たわみ防止として、間にも支えが必要になります。
上から吊るす、壁を設ける等対策はありますが、我が家では床からパイプを伸ばして支えています。
バレエの練習に使うポールみたいになりましたが、パイプがたわむことなく、安心して衣類を掛けれています。
ハンガーパイプの高さ
- 230センチパイプ下段…床から100センチ
- 230センチパイプ上段…床から190センチ
- 160センチパイプ(上段)…床から180センチ
2段パイプは服が重ならないように10センチ高くしました。
コートは掛けれませんが、ショート丈の服であればポールにも床にも当たらない絶妙な位置でした。
その分枕棚もやや高くなってしまいますが、身長164センチの妻は台を使わずに使用できています。
使い方の実例
![2段パイプの様子](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/d48c7071ef4593f618d1345d2b918ab7.jpg)
これまではファミクロのサイズ感などをお話してきましたが、ここでは実際に我が家でファミクロをどのように使用しているかをご紹介します。
2段パイプ | 子供アウター、妻の服、パンツ、下段には無印ボックスを一列 |
1段パイプ | 私の服、ロングコート、下に衣装ケースを2列、カバン置き用の棚 |
枕棚 | 日用品・オムツストック、季節外の衣類など |
たまに使用するスーツや季節ものの服は寝室のクローゼットに収納していますが、普段よく使用する服はほとんど1階のファミクロに収納できています。
個人的にとてもよかったのがパンツをハンガーに掛けずにポールに掛けれることです。
洗濯せずに再び着る服をバサッとかけておけます。
こういう場所があるとめんどくさがりにはありがたいです。
![脱衣所収納](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/fb638a8606e400f3b8aeddfb680e867b.jpg)
子供のアウター類はファミクロですが、その他の服は入りきらなかったので脱衣所の収納と分けて収納しています。
子供服が1階にまとまっているので、子供服の準備はスムーズです。(着替え作業はスムーズにはいきませんが。。)
![枕棚](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/1770ff61867d492564a373c7b6437bf8.jpg)
トイレや脱衣所、リビングから近いところに日用品のストックをたくさん収納できるので、必要な時にすぐに取り出すことが出来ます。
枕棚の奥行は一般的な45センチ。
奥行きがありすぎると手が届かないのでこのくらいがちょうどいいです。
![姿見](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/eea197d78f117400138b0ac8971d9296.jpg)
ファミクロ正面には下地を入れ、150×30センチの姿見を自分たちで取り付けました。
1mほど離れれば全身が見れるので十分な大きさです。
我が家のファミクロの使い勝手
後悔ポイント
![パイプを支えるポール](https://unaginchi.com/wp-content/uploads/2023/03/9a52d18a9483e65c637b4428fcdd088d.jpg)
基本的には良い設計だったと満足していますが、後悔ポイントが一つあります。
それはハンガーパイプ下段のたわみ防止用のポールが邪魔だということです。
見た目がややダサいのは置いといて、特に考えることなくポールを中心部分に取り付けてしまったため、衣装ケースを2列並べることが出来ませんでした。
衣装ケースのサイズを考慮してポールの位置を決めればよかったと思っています。
良かったポイント
我が家の場合はウォークスルータイプを採用したことです。
家自体そこまで大きくは無いですが、廊下を兼用することで家全体を回遊動線にすることが出来ています。
リビングを通らない道が出来たことで、来客時にもプライベート空間を確保することが出来ました。
また当初はハンガーパイプの下に服屋のように造作の棚を作ることも考えていました。
最終的にはやめましたが、今のように必要に応じて形を変えられるようにした方が便利だと思っています。
その他1階ファミクロのメリット・デメリットは以下の記事でも紹介していますので、気になる方は参考にしてみてください。
まとめ
今回はファミクロの細かい部分をご紹介しました。
自分達の造りたいファミクロが少しでもイメージできたでしょうか?
我が家はウォークスルータイプですが、形や広さは家によって様々です。
ただサイズや使い勝手はどのファミクロでも共通して参考にできると思います。
まだまだイメージが難しいのであれば、ハンガーを持って疑似ファミクロを作ってみるのもおすすめですよ。
私たちもそうやってイメージを膨らませていました。
ぜひ家づくりの参考にしてもらえると嬉しいです。
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