移動も多く荷物も増える仕事での出張。ビジネスバッグでは定番のショルダーバッグよりも、肩の負担が少ないリュックを選ぶビジネスマンも多いことでしょう。
ショルダーバッグだと肩がすぐ痛くなっていた私でしたが、パソコンを持ち運べて一泊程度の出張にも対応できるリュックとして『Aer Tech Pack 2(エアー テックパック2)』を購入。
とにかく見た目がおしゃれで機能性も抜群。リュックにすることで肩への負担もかなり低減されました。
出張だけでなく通勤や通学、普段使いにもおすすめできるリュックだと思います。
というわけで今回はAer Tech Pack 2をレビュー。
出張時の荷物を入れてみた状態、使ってきて感じたデメリット、他のリュックとの比較などをご紹介していきます。
ビジネスでの出張や普段使いできるリュックを探している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
- ミニマルなデザインでどんな服装にも合う
- ポケットが多く小物整理がしやすい
- 防水で荷物が濡れる心配なし
- 自立するので置き場に困らない
- 重い
- メイン収納に物が入れづらい
- 生地が硬くやや背負いづらい
- 思ったより物が入らない
Aer Tech Pack 2を選んだ理由と比較したリュック
Aerはサンフランシスコを拠点に2014年にスタート。都市のニーズを満たす機能、洗練されたデザイン、建築的なスタイルの調和のとれたミニマリストバッグを想像することを目指したバッグブランドです。
https://aersf.jp/
まずは似たようなバッグもある中、なぜAer Tech Pack 2を選んだのかというところをご紹介します。
以前までは出張用としてショルダーバッグを使用していましたが、
- 肩への負担が大きい
- コンパートメントが2層でポケットも少ないため、収納に手間取る
- 自立しないため置き場に困る
といった不満点がありました。
そこで新しくビジネスに使えるリュックを検討することに。求めるポイントは以下の4つでした。
- プライベートにも使えるビジネス感弱めのデザイン
- 一泊の出張に対応
- できればコンパートメントは3層
- 自立する
8割くらいはデザイン重視で探すことになりましたが、結果的に候補に挙がったのは以下の3つのアイテム。
ブランド・商品名 | Aer Tech Pack 2 | WEXLEY ACTIVE PACK | BACH GETAWAY 25 |
---|---|---|---|
コンパートメント | 3層 | 2層 | 2層 |
使い方 | 2way | 2way | 3way |
自立 | 〇 | 〇 | 〇 |
サイドポケット | 〇 | 〇 | 〇 |
防水 | 〇 | 〇 | × |
重量 | 1.7kg | 1.3kg | 1.07kg |
容量 | 17L | 20L | 25L |
公式価格 | 42,900円 | 20,900円 | 19,000円 |
注目ポイント | 3層コンパートメントで服と資料を別々に収納できる | ポケットが豊富でAerよりも安い | 2~3泊にも対応できる収納力 |
かなり悩みましたが、防水性とデザインの好みでまずはAerかWEXLEYの二択に。
AerとWEXLEYを比べてみるとデザインや機能面が非常に似ており、全体的に見るとWEXLEYの方が価格も安くバランスが良さそうに見えます。
しかし仕事道具と着替えなどのプライベート道具を分けて収納したいと考える私にとって、3層のコンパートメントはどうしても捨てがたかったため、Aer Tech Pack 2を選ぶことにしました。
ちょうどクーポンやポイント利用でWEXLEYとの価格差が少なくなったのも決め手の一つでした。
Aer Tech Pack 2の外観と特徴
悩んだ末に選んだAer Tech Pack 2。
まずは外観やサイズ感、実際に背負ってみた感じをご紹介していきます。
外観
外観は無駄な装飾が無くポケットも主張しないため、とてもミニマルなデザインです。
ロゴも主張しすぎないためとてもシンプル。かっこいい。
側面などに使われている表地は1680Dコーデュラバリスティックナイロン。
重いのがデメリットですが、通常のナイロンよりも5倍の強度がありとても頑丈なので、重い荷物を入れても破れる心配が無く長く使い続けることができます。
フロント面はポリウレタンコーティングが施されており、撥水性が高く柔軟さもプラス。他の部分に比べると軽さが感じられます。
全てのジッパーは安心のYKK製。水の侵入を防止する止水ジップになっています。
止水ジッパーはやや硬くて開けにくい特徴がありますが、引手が付いていることで持ちやすく開けやすいです。
バッグ全体が防水性の高い仕様になっているので、濡れても中の荷物が濡れる心配ありません。サッと拭いてやればすぐに乾きます。
出張ではサイズの小さい折りたたみ傘を使用することが多いので、厚みのあるAer Tech Pack 2は傘からはみ出して濡れてしまうことが多かったです。
しかしバッグの防水性が高いので、中身が濡れることはありませんでした。防水って素晴らしい。
バックパネルはパット入りのメッシュ素材になっているため、長く背負っても疲れにくく蒸れにくいようになっています。
中央にはキャリーハンドルを通せるストラップが付いているので、移動の負担も減りますね。
ショルダーハーネスは幅も広くかなり肉厚。重たい荷物でも肩に負担がかかりづらいようになっています。
リュックがずり落ちないように背負うにはストラップは欲しいですよね。
上下にスライドして位置も変えられるので、体型に合わせて調節できます。
上部と側面には重たい荷物にも安心な太めのハンドルが付いています。
手持ちが必要なビジネスシーンにも使え、電車の乗り換えなど少しだけ持って移動したい場面でもスムーズにバッグを持つことができます。
バッグを地面に置きたくない場面でも、clipa (クリッパ)などのバッグハンガーを使うことでテーブルなどに引っ掛けておけます。
サイズ感と重さ
サイズは高さ46×幅30.5×奥行18センチ。
容量は17Lですが、マザーズリュックとして愛用中である容量26Lのアークテリクス マンティス26と並べても見た目に大差ないです。本当に17Lなのか怪しいくらい。
マンティス26のように柔らかい生地だと物を入れた時に見た目も変化がありますが、Aer Tech Pack 2は生地が非常に硬い作りなので、荷物が入っていなくても形が崩れません。
荷物をパンパンに入れてみても見た目の違いはわずかです。
バッグの底には手のひらほどのマチがあるので、荷物が入っていなくても自立します。
自立してくれないとバッグを立て掛ける場所を探す必要があるので、自立機能はビジネスだけでなく様々なシーンでとても助かります。
背負ってみた感じ
Aer Tech Pack 2を身長171センチ、体重55キロ、BMIで痩せている判定を受けている私が実際に背負ってみました。
バッグの中にパソコンなどの重い荷物が入っていても形状が崩れることが無く、きれいな形をキープしてくれています。
物がたくさん入ると厚みが出るのでバッグが大きすぎるか心配していましたが、背負ってみると思ったよりも気にはなりませんでした。
ただしリュックを背負って移動すると厚みがあるためか物にぶつかりやすいので、人を避けようと体を横向きにする時やUターンする時は特に注意が必要です。
スーツのままリュックを背負うと、ベント部分がくしゃっとなってしまうのは仕方が無いですね。
Aer Tech Pack 2のシンプルなデザインはスーツだけでなく私服にも合いますので、普段使いでも問題なしです。
黒のリュックとコートって相性良くて好きなんですよ。
Aer Tech Pack 2に出張アイテムを収納してみる
次に各収納をご紹介しながら、実際に荷物を収納してみたいと思います。
メイン収納
上部にはトップポケットの袋も干渉しているので入り口はやや狭め。
中には深さの異なる内ポケットが3つ付いています。
一番大きいポケットは15.6インチのPCも入るサイズです。
メイン収納には一泊分の宿泊道具や衣類の収納にちょうどいいです。
トップポケットや内側ポケットの荷物が干渉しているためスペースが狭いので、荷物は底に入れるのがポイントです。
普段使いをするなら気にしておきたいのが弁当箱が入るかどうかですよね。
17×13×6センチの弁当箱を入れてみました。入れる時は傾けないと入れづらいですが、底はマチが広いので傾けることなく収納できました。
PCポケット
メイン収納とは別に、背面には15.6インチのノートパソコンが収納できるPCポケットがあります。
中はクッション性の高い素材なのでPCケース無しでも問題ありません。
マチが狭めのスペースになりますが、ノートパソコンと資料の入ったファイルくらいは収納できます。
内側ポケット
フロント面を開けた部分にある内側ポケットには、小物を整理しながら収納できるポケットが豊富に備えられています。
ポーチを使う必要が無く一目で入っているものが確認できるので、必要な時に必要なものがサッと取り出せます。
裏地付きのトップポケット
上部にはクッション性のある裏地の付いたアクセスのしやすいポケットが付いています。
ポケットは長財布くらいは入る大きさ。財布やイヤホンなど使用頻度の高いものを入れておくのにちょうどいいです。
財布を取り出すたびにバッグの中をゴソゴソ探さなくてよくなるので、この位置にあるポケットはとても便利です。
ボトルホルダー
あると便利なのがボトルホルダー。傘や飲み物などをすぐに取り出すことができます。
濡れるものを収納できるポケットが外にあると、大事な資料を濡らす心配もありませんね。
外側のサイドポケット
サイドハンドルの横にはちょっとした小物が入るポケットが付いています。
トプポケット同様によく使うちょっといたものを入れておけますので、特に花粉の時期はポケットティッシュを常備しておいてもいいですね。
ちなみに中はクッション素材ではありません。
Aer Tech Pack 2のデメリット
デメリットが一つもない完璧なバッグなんてそうそう無いわけで、
ここではAer Tech Pack 2を主に出張、たまにプライベートで一年ほど使ってきた中で、気になった点をご紹介します。
重い
バッグ自体の重量が1.7キロなので、何も入れなくても持った時にずっしりと重く感じます。出張用の荷物を入れるとさらに重い。
今回比較した他のバッグを見ると1キロ台前半が多いので、何も入っていなくても500mlペットボトルを追加で1本持っているような感覚です。
そのため少しでも軽いバッグを探している方にはちょっと合わないかも。
しかし肉厚のショルダーハーネスのおかげか、背負ってみると重量ほどの重みは感じにくくはなっています。
以前使用していたショルダーバッグに比べると、重量は重くなっても肩の負担はかなり減ったので結果的には満足しています。
メイン収納に物が入れづらい
Aer Tech Pack 2は頑丈さゆえに生地が硬い。バッグの入り口が大きく開かないため、大きめの物を入れる際は少し押し込むように入れないといけません。
特にメイン収納ではバッグを開けると真ん中付近が閉じてしまうので、手で広げながら荷物を入れる工夫が必要です。
内側ポケットに物がたくさん入っていると写真のように折りたたむことが難しくなるため、さらに入れづらくなります。
上部にあるトップポケットに物をたくさん入れてしまうと、荷物を入れる時にかなり干渉してくるのでちょっと邪魔なんです。
慣れてしまえば問題ありませんが、大きい荷物が増える子供とのお出かけや、ファザーズバッグでの使用はおすすめしません。
「子供とのお出かけでも使えるリュックが欲しい!」という場合は、アークテリクスの『マンティス26』がおすすめです。
軽くてポケットもたくさん、スーツにも合うデザインなのでとても万能に使えるリュックですよ。
生地が硬く背負いづらい
これもバッグの生地が硬いゆえかと思いますが、ショルダーハーネスに腕を通す時にやや窮屈な体制になります。
例えて言うと、私服のアウターを羽織るときと、スーツのジャケットを羽織るときの違いみたいな感じです。
スーツって片腕を全て通し終えてから反対の腕を通そうとすると少し窮屈ですよね?そんな感じです。
ただしバッグを使っていけば少しずつ柔らかくなっていきますので、そのうち気にならなくなると思います。
思ったより物が入らない
外観での印象に比べると思ったよりも物が入らなかったので、2泊以上を想定しているのであれば容量が足りない可能性があります。
生地の厚みもある上に3層コンパートメントであるところも関係しているかもしれません。
ただ一泊程度であればちょうどいいサイズ感だと思いますので、用途に合わせて検討してみてください。
サイズ違いで『Day Pack 2』もある
Tech Pack 2が「自分にはサイズが大きすぎる」「重そうなのが気になる」と感じている場合は、一回り小さいDay Pack 2というモデルもあります。
ただDay Pack 2は止水ジッパーでは無いので、完全防水ではありません。
物が意外に入らないという口コミもありますので、荷物が少ない方や、通勤での使用ではちょうどいいサイズ感かと思います。
防水性の必要性や自分の荷物の量と相談しながら選んでみてはいかがでしょうか。
商品名 | Tech Pack 2 | Day Pack 2 |
---|---|---|
サイズ | 46×30.5×18センチ | 43×30.5×14センチ |
コンパートメント | 3層 | 2層 |
防水 | 〇 | × |
重量 | 1.7kg | 1.3kg |
容量 | 17L | 14.8L |
公式価格 | 42,900円 | 29,700円 |
まとめ:こんな人におすすめ
主にビジネス用途でAer Tech Pack 2を使ってきた感想をご紹介しました。
私目線で向いている人とそうでない人をまとめてみると以下の通りです。
- Aer Tech Pack 2が向いている人
-
- シンプルでミニマルなデザインが好き
- 荷物を細かく整理して収納したい
- 一泊程度の出張に対応できるリュックが欲しい
- Aer Tech Pack 2が向かない人
-
- とにかく軽いバッグが良い
- 荷物がそれほど多くない
- ショルダータイプでも使いたい
荷物が多くて移動も多い出張において、防水などの機能性や収納力、背負い心地の良さにはとても満足しています。
なによりデザインがカッコいい。背負った時に一番テンションの上がるリュックです。
会社の人からも「そのバッグおしゃれだね」と言われることが多かったので、そのたびに買ってよかったとニヤニヤしちゃいます。
幅広い年代で長く使用できると思いますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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