雨の日の靴を変えるとこんなに歩きやすさが違うのか
わたしの住む町はとにかく雨が多く、雨の日はいつもスニーカーがびちゃびちゃに。
そんな雨の日ストレスを解消してくれたのが、今回ご紹介する『ブランドストーンのサイドゴアブーツ』です。
レザーブーツなのに撥水性が高いその機能は、まるで革靴界の長靴。
私は雨・雪の日をメインに2年ほど使ってきましたが、「靴が濡れて嫌だ!」といったストレスがゼロになりました。
水溜まりや積もった雪、泥だらけの場所にも気にせず突っ込んでいけるので、子供との遊びや庭の手入れにもぴったりです。
というわけで今回は『ブランドストーン「BS550」』をレビュー。
- サイズ感や履いてみた様子
- 他シリーズとの違い
- メリット・デメリット
などをご紹介していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
雨の日に靴選びで迷わない 長く歩いても足が痛くない 履きこむほどに味が出る | 履き始めは硬くて痛い 深い水溜まりだと水が入る 手を使わないと履けない |
Blundstone(ブランドストーン)の魅力とは
Blundstone(ブランドストーン)とは
https://blundstone.jp
ブランドストーンとは1870年にオーストラリアのタスマニア島で生まれたブランドです。
ブランドストーンと言えばサイドゴアブーツ。そのデザインの良さと機能性は世界中で愛されています。
サイドゴアブーツとは
足の両側に伸縮するゴア(ボムを織り込んだ布)が付けられたブーツのこと。
イギリスのチェルシー地方で流行って広まったことからチェルシーブーツとも呼ばれています。
レザーなのに雨でも安心
サイドゴアブーツの魅力は何といってもその着脱のしやすさ!
と言いたいとこですが、私の感じる魅力は雨や雪でも気兼ねなく履ける防水性の高さなのです。
撥水仕上げを施したアッパーや、水が浸入しづらい作りにより、スニーカーでは濡れてしまう場面でも靴下が濡れることなくガシガシ履けちゃいます。
雨の日=ブランドストーン
というスタイルが出来上がるので、雨の日の朝に靴に悩むことが無くなりますよ。
ブランドストーンのサイドゴアブーツを選んだ理由
実を言うと最初は雨用の靴として、ハンターのレインブーツを買うつもりでした。
というのも当初はただ単に「雨の日に履ける靴が欲しい」と思っていたから。
しかし長靴だとどうしても使う場面が雨の日だけになってしまいます。
「雨の日だけしか使えないのは少しもったいない」
そう感じていた時に見つけたのが『ブランドストーンのサイドゴアブーツ』です。
長靴に比べていろんな服に合うし、晴れの日でも履ける。
そんな理由から、最終的には長靴ではなくブランドストーンを選んだのです。
『ブランドストーンBS550』の外観と特徴
私が選んだのはCLASSICSという上位シリーズで、『BS550』というウォルナットカラーのサイドゴアブーツです。
かれこれ2年ほど履いてきましたが、履くにつれていい味が出てきます。
アッパーの色とステッチやソールの色のバランスがいい感じ。
オイルがたっぷりしみ込んだスムースレザーのアッパーは、撥水性が高いので雨が当たっても内側まで濡れるということはありません。
スニーカーのように一回の雨でずぶ濡れにならないので、梅雨の時期でも毎日履けちゃいます。
アッパーとソールの結合部分は縫い目のない作り。(インジェクション製法というらしい)
靴の隙間から水が入りにくいので、水溜まりの中も気にせず歩けます。
ソールの溝は深くグリップ力も高いので、雪の日も安心です。
絶対に滑らないとは言い切れませんが、私はまだ滑ってこけたことはありません。
伸縮性の高いサイドゴアのおかげで入り口が大きく開くため着脱がしやすいです。
指が簡単に入るほどの大きなプルストラップもあるので、指で少し引っ張り上げれば簡単に履けます。
ハイカットのブーツは足首が固定されて動きづらいものもありますが、サイドゴアのおかげで足首の自由度が高く、ブーツとは思えないほどの動きやすさです。
かかと部分には高性能なクッション素材であるXRD®が採用されており、歩いた時の衝撃を吸収しやすくなっています。
ぶっちゃけ比較対照が無いのでよく分かりませんが、歩いていて底が硬いとか足が痛いとか感じないので、きっと効果があるのでしょう。
実はCLASSICSシリーズにはインソールの裏側にもクッション素材が付いています。
どうりで普通の革靴に比べても痛くならないわけだ。
CLASSICSシリーズはライニングにもレザーが使用されているので、足を入れる時に引っ掛かりが少なくスムーズ。
見えない部分も革でおしゃれというのもちょっとした素敵ポイントですよね。
縫い目はダブルステッチ。レザーライナーと合わさることで強度が上がり、型崩れもしにくくなっています。
重さは約500g。
特別軽いわけではないですが、重すぎもしないため革靴のような感覚で履けちゃいます。
今まで履いてきましたが、長距離を歩いても重たくて疲れると思ったことはありません。
『ブランドストーンBS550』サイズ感と選び方
続いてはサイズ感をご紹介。選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
『ブランドストーン「BS550」』のサイズ感はやや大きめです。
普段スニーカーで選ぶサイズよりも0.5~1.0センチ小さいサイズを選ぶのがいいでしょう。
スニーカー感覚でサイズを選ぶとほとんどの方が「大きすぎる」と感じてしまうと思うので注意してください。
ちなみに私は足の実寸が25.5センチ。選んだのはUK8(26.5センチ)です。
履いてみた感想は「ちょっとだけでかいけどベストな選択」といった感じです。
そんな私を例にサイズ感を見ていきますので、同じような足の方はぜひサイズ選びの参考にしてみてください。
まずは私が普段履いている靴のサイズ感です。
- ニューバランス996:27.0センチ
- 指先が入るくらいの隙間でちょうどいい
- アディダス CAMPUS:27.0センチ
- 指一本すっぽり入るくらい
- KLEMAN(クレマン) PASTAN:41(26.0~26.5センチ)
- 指先が少し入るくらいでちょうどいい
- BIRKENSTOCK ボストン:40(26.0)
- ピッタリ
以上が私のサイズ感です。
そんな私がブランドストーンを履くとかかとに指1本入るくらい。ただし足首付近はくびれているためちょうどいいです。
またブランドストーンはスニーカーに比べると甲から足先の部分が少し厚めです。
並べてみても甲からつま先にかけて高さがあるのが分かります。
どちらかというとスニーカーよりも長靴を履いているようなイメージでしょうか。
もうワンサイズ小さいUK7を選んでも履けるとおもいますが、小さくてきついと感じるよりは大きめを選んで正解だったなと感じています。
「大きすぎたらどうしよう…」
と不安がある場合はインソールで調整するという手段もあります。
BS550をはじめとするCLASSICSシリーズはサイズ調整用のインソールが付いています。大きいと思った場合はインソールで調整してもいいでしょう。
ちなみに私はインソールを追加すると甲に圧迫感があったので使用していません。
最後にサイズ感についてまとめるとこんな感じ。
- サイズ感はやや大きい
- スニーカーと比べて0.5~1センチサイズを下げるのがおすすめ
- 迷った場合は大きめを選んでインソールでの調整がおすすめ
- 足の実寸25.5センチならUK8で少し余裕のある履き心地
もし近くに試着できる場所がないという方は、Amazonの試着サービスPrime Try Before You Buyもおすすめですよ。
『ブランドストーンBS550』ちょっと気になるところ
今では晴れの日でも履くほど気に入っている『ブランドストーン「BS550」』ですが、買った当初にちょっと気になった部分をご紹介します。
履き始めは硬くて痛い
買ってすぐは革が硬めなので、ブーツの履き口が足に擦れて痛いです。
特に車に乗ってアクセルに足を置いているとふくらはぎの下にずっと履き口が刺さります。
そのため革が柔らかくなるまでは長い靴下が必須でしょう。
しかしブランドストーンはもともと革が硬すぎず、履いていけば柔らかくなるのも早いので、すぐに気にならなくなりましたよ。
深い水溜まりだと水が入る
雨や浅い水溜まりでは濡れることはありませんが、深い水溜まりの場合はゴア部分から水が浸入します。
そのため耐えられる水溜まりはゴアの下までの深さ(6センチくらいまで)ですのでご注意ください。
深い水溜まりや川の中を歩く予定の方はおとなしく長靴を買いましょう。
手を使わないと履けない
いや当然だろ!
と思うかもしれませんが、手を使わずに履けるとめっちゃ楽に思いませんか?
サイドゴアブーツは履きやすいとは言っても、やっぱり履くには手が必要なんです。
少しの移動ならこんな感じのつま先立ちで歩くこともしばしば。
それでもちょっと手を使ってあげれば簡単に履けますので、ブランドストーンは着脱しづらいブーツとは一味違いますよ。
『ブランドストーンBS550』でコーディネートしてみた
続いてはパンツを変えてコーディネートしてみました。
ブーツって服の合わせ方が少し難しいイメージがありませんか?
ブランドストーンはカジュアルでもきれい目でも合いますので、思ったよりも合わせやすいですよ。
グラミチのデニムは私が一番よく合わせるスタイルです。
ブランドストーンはワーク感があるため、デニムとの相性が一番いいのではないでしょうか。
個人的にはロールアップしてゴア部分が見えるように履くのがお気に入り。
カジュアルだけでなくきれい目の服にも合います。
チノパンに合わせる場合は茶色もいいですが黒を選んでみてもいいかもしれませんね。
色は好みで選んでみてください。
暗い色のワイドパンツに合わせてもアリです。
ゴア部分が隠れていても革靴っぽく履けますね。
ORIGINALSシリーズ(BS500)との比較と選び方
ブランドストーンは「BS550」のように数字で名前が付けられているため、シリーズや色など、違いが分かりづらいですよね。
ここでは今回ご紹介しているCLASSICSシリーズ(BS550など)と、よく似たORIGINALSシリーズ(BS500など)の違いを簡単にご紹介します。
もし黒や茶色でどちらのシリーズを買おうか悩んでいる方は、上位モデルのCLASSICSシリーズ(BS550など)を選ぶのがおすすめ。
なぜなら2,000円の価格差で、価格以上の機能が備わっているからです。サイズ調整のインソールが付いているのも助かりますね。
というわけで比較です。
CLASSICS | ORIGINALS | |
---|---|---|
位置づけ | 上位シリーズ | 代表的なシリーズ |
黒色の品番 | BS558 | BS510 |
茶色の品番 | BS550 | BS500 |
ライナー(内張り) | レザーライナー | アッパーレザー1枚のみ |
インソール | ・XRDを使用 ・サイズ調整用のインソール付き | XRDなし |
ステッチ | ダブルステッチ | シングルステッチ |
アウトソール | ・TPU素材 ・溝が深くグリップ力が高い | TPU素材 |
外観 | ORIGINALSよりも甲が高く、つま先に厚みがある | – |
ゴアの色 | 2色:黒・茶色 | 6色:黒・茶色・ピンク・水色・青・緑 |
アッパーの色 | 7色 | 5色 |
公式価格 | 30,800円 | 28,600円 |
おすすめな人 | ・歩きやすいものが良い ・サイズ選びが不安 | ・カラーリングで遊びたい ・少しでも安く買いたい |
CLASSICSはより歩きやすくなるような機能が豊富な上、サイズ調整用のインソールも付いているため、サイズ選びでも安心感があります。
ORIGINALSは機能性がCLASSICSに劣りますが、カラーリングで遊べます。
個人的には機能の高いCLASSICSをおすすめしますが、どちらもレインブーツの役割は十分ありますので、好みのカラーや素材感で選ぶのもありですよ。
お手入れ方法
最後に私のお手入れ方法についてご紹介します。
正直お手入れ方法が正しいのかは微妙ですが、この方法で特に問題は起きていませんのできっと大丈夫。
手順は簡単。
- 汚れを落とす
- クリームを塗る
- ブラッシング
- 防水スプレー
以上です。
お手入れ頻度は2か月に一度くらいとかなり少なめですが、革がパサつくこともなくイイ感じに味が出ています。
注意点として、ブランドストーンは水に強いですが、完全防水というわけではありません。
撥水機能や外観のきれいさを長持ちさせるには防水スプレーの使用を強くおすすめします。
私も使っているコロニルの防水スプレーは革製品の他に、ゴアテックスなどいろいろな素材にも使えるので、とりあえずの一本におすすめです。
『Blundstone(ブランドストーン)サイドゴアブーツ』のレビューまとめ
メリット | デメリット |
---|---|
雨の日に靴選びで迷わない 長く歩いても足が痛くない 履きこむほどに味が出る | 履き始めは硬くて痛い 深い水溜まりだと水が入る 手を使わないと履けない |
今回は雨の日におすすめなサイドゴアブーツ『ブランドストーン「BS550」』をご紹介しました。
雨の日=ブランドストーンを履く
というスタイルにしてからは、雨の日の靴選びで悩むことも、靴がびちょびちょになることもなくなり、ストレスが無くなりました。
革靴みたいに履けるので、コーディネートもしやすいです。
メンズのレインシューズは意外と少ないので、靴選びで悩んでいる方はおすすめですよ。
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